スーパーで、いつもの卵と豆腐をカゴに入れて。
レジで合計を見た瞬間、「え、今日そんな買った?」って、つい笑ってまうねん。
買ったのは同じ。変わったのは値段。
で、だいたいの説明は「円安で~」で終わる。…いや、分かる。分かるけど、それだけで片づけるには、現実がしつこい。
最近あたしが腑に落ちたのは、これ。
生活コストって、ニュースより先に“素材”が決めに来ることがある。
そして、その素材の変化をいち早く映すのが、コモディ(商品)相場なんよ。
この連載は「当たった外れた」の話ちゃう。
コモディを見ると世界が読める。世界が読めると、生活の守り方が決められる。
その流れを、生活者の言葉で整理していくシリーズやで。

生活の違和感から始める(なぜコモディを見るのか)
円安だけで説明しきれない“しんどさ”がある
「円安のせい」で説明できる部分は、もちろんある。
でも、同じ円安でも、じわじわ上がるものと、急に跳ねるものがあるやん?
その差って、為替だけじゃなくて、もっと手前の
素材・エネルギー・輸送みたいな“現場の詰まり”から来てることが多い。
生活は「素材→エネルギー→物流→店頭」で遅れて刺さる
ニュースは最後に整った言葉で説明するけど、
生活の痛みは、もっと無言で先に来る。
だからあたしは、生活者としてこう思うねん。
「ニュースを追う」だけやと遅い。 “値段の動き”を見た方が早い。

「価格が先、理由は後」—コモディの見方
ファンダ(理由)を追うほど迷子になる年がある
コモディは株より難しい。
モノやから、地域・政策・天候・輸送・地政学…ぜんぶ絡む。真面目に理由(ファンダ)を追うほど、迷子になる年がある。
でも逆に、相場は正直で。
天候も供給不安も戦争も、まず“値段”が反応する。
理由は後からニュースが追いかけてくる。順番が逆やねん。
あたしの基本手順(トレンド→理由→行動)
あたしは、これだけに絞ってる。
- ① まず「価格トレンド」を見る(上?下?横?)
- ② 次に「理由」を確認する(あと付けに踊らされない)
- ③ 最後に「自分の行動」を決める(どう入る?どれだけ?)
「分かったら動く」じゃなくて、動いたのを見てから納得して動く。
これが一番ケガしにくい。
2026の資産防衛ルール(枠設計)
メタル高は、生活に遅れて効くかもしれない
たとえば銅。
AI、データセンター、EV、送電網…言葉は未来やけど、要は全部「物理」やん?
- 電気を運ぶ線
- 機械を動かす配線
- 設備を増やす建設
ここが詰まったら、最後に生活へ来る。
電気代、工事費、家電、物流。あの“じわじわ値上がり”って、こういうところに混じってることが多い。
だから「インフレ=ニュース」じゃない。
インフレ=素材とエネルギーの積み上げやったりする。

金は保険。銀は別物。同じ棚に置いたらメンタルが削れる
貴金属って一括りにされがちやけど、ここは分けときたい。
- 金(ゴールド):保険。守り。心の安定剤になりやすい
- 銀(シルバー):値動きが別物。跳ねる時も落ちる時も派手
金のつもりで銀を触ると、心が先に死ぬ。ほんまに。
目的が違うから、棚(枠)も分ける。これが資産防衛の基本やと思う。
原油は「怖いニュース」だけでは続かない(短期なら出口が命)
戦争や緊張で原油が動くのは分かりやすい。
けど、怖いニュースで飛びつくと、苦しくなりやすい。
スパイク(瞬間風速)はあっても、持続するかは別。
需給、増産観測、在庫…“重し”が効くと物語は終わる。
もし短期で触るなら、これだけは守る。
ニュースで入るなら、出口もニュースで決める。
祈って持ち続けるのが一番危ない。
「高いから買えない」が危ない。だから“入り方”を仕組みにする
高値更新の相場で、人は置いていかれる恐怖と戦う。
そこで「押し目待ち」だけしてると、参加できない年がある。
あたしが落ち着くのは、これ。
- ドカンと入らない
- 分割で入る(回数・期間を決める)
- “買う/買わない”より、どう入るかを先に決める
投資は気合いちゃう。設計やで。
注意:レバ商品(CFD等)は“退場リスク”が本体
もしCFDみたいなレバ商品を語るなら、一文だけ釘刺しとく。
レバは“儲け”より先に“退場リスク”が本体。 慣れてないなら順番は最後やで。

連載の全体図(次回以降の予告)
この親記事は「地図」。次回以降は、各論で迷子を減らす。
No.2:価格が先にしゃべる|「理由を追うほど負ける年」がある
→ “価格>ファンダ”を、腹落ちする形に整理する回。
No.3:メタル高は生活に遅れて効く|銅が語る“物理制約”
→ 生活者の痛みと、相場の動きをつなげる回。
No.4:金は保険、銀は別物|同じ棚に置いた瞬間に詰む
→ 目的別に分けるだけで、事故が減る話。
No.5:原油はニュースだけでは続かない|短期の出口設計
→ “怖いニュース”の扱い方を、短期前提で整理。
No.6:相場は事実より期待で動く|“供給なのに下がる”の正体
→ コモディで一番大事な「期待の変化」を掴む回。
No.7:銘柄より先に枠を作れ|長期と短期を混ぜない運用設計
→ 最後は行動へ。再現性のある“枠”に落とす回。
最後にひとつだけ
「物価高がしんどい」って、恥ちゃう。生活やもん。
ただ、しんどさを“説明”だけで終わらせたら、何も変わらん。
コモディを“生活のカナリア”として見る。 その上で、枠を決めて、分割で、守りを厚くする。
2026は、それでいこ。

