「更新せな」の声が、頭の中でうるさい日
「更新せな」「今日も書かな」「あかん、もう時間ないやん」
この三語が頭の中をぐるぐる回りはじめた瞬間、なぜか手が止まる。
不思議よな。「書かなあかん」と思えば思うほど、カーソルだけが瞬いて、何も進まん。
──なんでそんなにしんどいん?
──書くこと自体は、ほんまは好きなはずやのに。
そう自問してみて、ようやく分かった。
しんどいんは「書くこと」やなくて、「義務として書かされてる感じ」や。
義務の匂いが強すぎると、文章は固くなるし、心は細くなる。
だからあたしは、一回このプレッシャーを「抜く」ことからやり直した。
しんどさの正体を、まず日本語にしてみる
最初にやったんは、ノートを開いて、こう書くこと。
- 何がしんどい?
- どこが苦しい?
- ほんまはどうしたい?
「時間がない」「完璧にしたい」「読まれへんのが怖い」「ネタ切れしてる」…。
頭の中でごちゃ混ぜになってた理由を、とりあえず全部書き出してみた。
すると気づく。
──あ、あたし、「毎日ちゃんとした記事を書かなあかん」と思い込んでるやん。
──しかも、“ちゃんとした”の基準が、やたら高い。
理由がひとまとめになってるうちは、圧が“正体不明の怪物”みたいに見える。
でも細かく分けて眺めると、「ここはルールの問題」「ここは不安の問題」「ここは時間配分の問題」って、対処の入口が見えてくる。
生活リズムと“約束”を、いったん解体して作り直す
一番効いたのは、「自分との契約をやり直す」ことやった。
まず、心の中で宣言した。
「毎日更新」は、一回やめる。
代わりに決めたのは、
- 週3回
- 1回あたり30分だけ
- 火・木・土の朝、コーヒーを入れる前に座る
この“時間の約束”を先に固定する。
そうすると、「その30分で何を出すか」は、逆に自由になった。
長文の日もあれば、短いメモの日もあっていい。
守れたら◎、少しずれても△、でもゼロにはしない。
──毎日ちゃんとした記事を出すあさみ
から
──週3回、とりあえず机に座るあさみ
へ、約束のハードルを下げた感じやね。
ミニマム更新を決めたら、入り口が軽くなった
もうひとつ大事やったのが、「更新の最低ライン」を決めたこと。
あたしが設定したミニマムは、
- 本文:400文字くらいからでOK
- 画像:1枚あれば十分
- 長文や凝った構成は、“できたらやる”に降格
これだけでも、着手の摩擦がだいぶ減った。
さらに下書きフォルダを、
- 「メモ」:思いつき・断片
- 「伸ばす」:もう少し肉付けしたいもの
- 「公開候補」:今日出せそうなもの
みたいに三段階に分けた。
「今日はどれ触る?」って迷う時間が減って、
進みは遅くても、手は止まりにくくなった。
儀式でスイッチを入れる。「書く」より「座る」をゴールにする
それでも、「今日はどうしても腰が重い…」って日がある。
そういう日は、儀式に頼る。
- 机に座る
- タイマーを15分にセットする
- ノートかエディタに、一行だけ書く
これだけできたら、その日は「開始成功」にしてしまう。
文章が全然進まへん日は、「見出しだけ」「箇条書き3つだけ」でもOK。
あえて完璧の手前で止めておくと、翌日の入り口が残ってくれる。
「今日も書いたかどうか」やなくて、
「今日も座れたかどうか」にチェックをつける。
目標をそこに下げたら、続けることへの抵抗がだいぶマシになった。
数字から距離をとって、「回数」と仲良くする
もうひとつのプレッシャー源は、PVやインプレッションの数字やった。
公開直後って、つい見に行ってまうやん?
でも、そこで「思ったより伸びてへん…」って落ち込むと、
「更新せな」の圧とセットで二倍しんどくなる。
なので思い切って、
- 公開してから一週間はPVを見ない
- 代わりに「書けた時間」「座れた回数」だけノートに記録
に切り替えた。
数字がご褒美じゃなくても、
行動のログが増えていくと、不思議と自尊心はちょっとずつ回復してくる。
成果はだいたい遅れてやってくる。
だからまずは、自分の“回路”を壊さんことの方を優先することにした。
再発させないための「ゆるい仕組み」
プレッシャーって、一回抜けても、形を変えてまたやってくる。
「せっかく続いてるんやから、もっと頑張らな」って、すぐにレベルを上げようとしよる。
そこで、再発防止のために、あたしはこんなルールを置いた。
- 記事の型は「導入 → 気づき → 実践 → 魂の一句」で固定
- 書き始める前に、見出しを3本だけ先に作る
- 「今日は素材集めだけ」「今日は構成メモだけ」も“更新”としてカウント
- しんどい週は、新記事じゃなくて「過去記事に追記」でもOK
こういう“逃げ道付きの仕組み”を先に作っておくと、
プレッシャーが来たときに、正面から殴り合わんで済む。
跳ね返す力より、受け流す手順や。
続ける仕組みは、心の保険みたいなもんやと思ってる。
魂の一句
義務の重さは、基準の軽さで溶かす。

