ニュースでパナソニックホールディングス(パナソニック/6752)を見て、まず独り言が出た。
「“家電の松下”で見たら、もう話が噛み合わん。いま残ってるのって、松下電工の筋――つまり“建物の電気と空気”の裏方ちゃうん?」
せやから、あたしはまだ パナソニックホールディングス(パナソニック/6752)を主力で握ってる側ちゃう。今は“棚卸し”や。
パナソニックホールディングス(パナソニック/6752)の実情を一次情報で押さえてみる。
まず一次情報を踏む。ここを飛ばすと、結局「気分」で株を見てまうからな。
- 出典:パナソニックHD IR資料(Library)
- 出典:Consolidated Financial Results(FY2026見通し修正の要因・数字)
- 出典:2026年4月1日 新体制(ニュースルーム)
- 出典:新体制PDF(Electric Works/HVAC移管の注記あり)
- 出典:下方修正のニュース(Reuters)
パナソニック(6752)の下方修正は「家電不振」じゃなく、電池と改革費の話
ここ、第二弾として一番はっきりさせたい。
今回の見通し修正は、ざっくり言うと「電池(Energy)の逆風」+「改革費(Management Reform)の想定増」の組み合わせや。
数字も一次情報に出てる。
- 通期見通し(FY2026):売上 7.7兆円、営業利益 3,200億円(従来 3,700億円から下方)
- 主因:自動車向け電池の利益が想定より弱い(米国関税、販売数量、IRA税額控除の想定など)+改革費用の増加
「家電が負け組」って感情と、今回の下方修正の構造は、似てるようで別物やねん。
出典:Consolidated Financial Results
「生活に溶けこんでいた」家電のPanasonicは、すでに“建物の裏方”建物インフラ寄りに。
「生活に溶けてる」って言うと、つい冷蔵庫・テレビ・白物を想像してまう。
でも今のパナソニック(6752)を生活目線で捉えるなら、あたしの答えはこっち。
家電インフラというより、建物インフラ(配線・照明・換気・空調・設備)の裏方。
たとえば、引っ越したときに最後まで残るのって、家電より「壁のスイッチ」「分電盤まわり」「換気」「照明の器具」みたいなやつやろ。
目立たんけど、壊れたら詰む。ここに“電工筋”の匂いがある。
6752 パナソニックをさらに深掘り:『松下電器』ではなく『松下電工』の筋が前に出てくる根拠
これ、「気のせい」で語ると薄い。根拠は会社側がはっきり出してる。
2026年4月1日からの新体制で、現パナソニック社内のElectric Works Company(エレクトリックワークス=電工筋)の主要事業を、 新たに設ける会社へ移す予定だと明記されてる。
つまり、会社の形としても「家電の松下」より、電工・空調・コールドチェーンなど“建物と電気の裏側”を前面に出す設計に寄せてる。
出典:新体制PDF(注記 *2, *3)
パナソニック(6752)は、“電気をためる”側(電池)と、“電気を配る”側(電工)が同じ絵に乗るか
ここが、第二弾の“掘りどころ”やと思う。
電池(Energy)は波が大きい。EVが落ち着くと、数量も利益も揺れる。関税やIRAみたいな制度も絡む。
だから短期では胃が痛い。
でも、電池がEVだけで終わるなら、希望は細い。
逆に言うと、AI・データセンターの時代は、電気を食うだけじゃなく「止められない」から、 バックアップ電源・蓄電・電源設計の価値が上がる。ここに“電工筋”と“電池筋”がつながる可能性がある。
いま言えるのは「可能性がある」まで。
本当に価値が出るかは、売上じゃなく利益で相殺できてるかを決算で確認するしかない。
6752 パナソニック(パナソニック)|あたしがブレないための定点観測(4つだけ)
調べれば調べるほど迷うから、見る場所を固定する。
- FY2026の見通しが、再下方修正されるか(一回で止まるのか、続くのか)
- 電池(Energy)の逆風が「制度・関税・数量」で改善方向に向くか(説明の質が変わるか)
- 改革費用が「一過性」か「ズルズル」か(改革が利益の未来を作ってるか、ただの出血か)
- 電工/空調など“建物インフラ”が、実際に稼いでる比率が上がるか(IRのセグメントで確認)
結局、お金があったらあたしは、パナソニック(6752)を買うか買わないか?
ここまでの考察から、結論は、未保有のまま「監視」。
買うなら条件つきで、分割で小さく。いきなり主力にはせん。
- 買う条件(あたしの場合):見通しの再下方修正が止まる+電池の悪化が底打ち方向+改革費の出口が見える
- 買い方:少額・分割(「試し玉」から)
- 見送る条件:再下方修正が続く/改革費が読めない/電池の説明がずっと苦しい
「松下電器が戻る」には賭けない。
でも「松下電工の筋で、電気の裏方として立て直す」なら、観察する価値は残る。
そのくらいの距離感が、いまの自分にはちょうどええ。
最後にひと言
派手さより、配線。熱さより、検証。
※本記事は銘柄研究メモであり、特定の売買を推奨するものではありません。最終判断はご自身でお願いします。
