「PERって市場評価や」って言われるたびに、あたしは思ってた。
……市場評価って、めっちゃふわっとしてない?って。
EPSはまだ分かる。利益。数字。会社の稼ぐ力。
でもPERは「評価」「期待」「気分」みたいな言葉で片づけられて、なんか逃げられてる感じがする。
で、その瞬間に起きるのが、いつものやつ。
分かったふりしたい自分
でも、分かった気になった瞬間に裏切られる未来
だから今日は、分かった気にならないために、もう一回だけ聞いてみる。
PERって、“モメンタム(勢い)”のことなん?
自問:PER=モメンタム、で合ってる?
で、ググった。う~ん、近い。
けど「イコール」って言い切ると、また雑になる気がする。
あたしの中でいったん整理すると、
- PER(倍率)=市場がその利益に付ける“値札の高さ”
- モメンタム(勢い)=その値札が上がったり下がったりする“流れの強さ”
つまり、モメンタムはPERを動かす原因のひとつ。
でもPERはモメンタムだけでは決まらない。
…この言い方なら、ちょっと腑に落ちる。
「市場評価」って、ふわっとしすぎ問題
ただ、ここでまた引っかかる。
市場評価って、結局なんなん?
誰が評価してんの?
市場って、人格あるん?
……いや、ない。
市場は「誰か」じゃなくて、空気の集合体みたいなもん。
じゃあ、その“空気”の中身って何?
ここ、逃げずに分解してみたい。
PERが動く“ふわっ”の正体(あたしの仮置き)
PERって「会社の点数」じゃなくて、
市場が今どれだけ強気で値札を貼れるかの温度
そう思うと、ふわっとがちょっとだけ具体的になる。
で、その温度を上げ下げする代表的なスイッチは、たぶんこのへん。
- テーマ(ムーブメント):いま何が“物語”として買われてるか
- 金利:お金の値段が変わると、倍率が縮んだり伸びたりする
- リスクの空気:みんなが攻めたいのか、守りたいのか
- 成長の見え方:「伸びしろ」に値札が乗るかどうか
つまりPERは“気分”って言われるけど、
気分の中には「テーマ」「金利」「リスク姿勢」みたいな部品が混ざってる。
“ふわっと”のまま認めつつ、
せめて「何系のふわっと?」って分類できたら、だいぶラクになるかもしれない。
ここで出てくる、連想ゲームの話
で、PERを理解しようとすると、どうしても出てくるのが連想ゲーム。
「テーマ」って言い方を変えると、ムーブメントやん。
市場が一斉に同じ方向を向く感じ。
たとえば、
- 金利上昇局面なら銀行株
- ゴールド上昇なら金鉱山株
みたいな読みか…。
うん、分かる。あたしもそういう連想、すぐ浮かぶ。
でも、ここでまた自問。
連想ゲームって、便利やけど、雑にやると危ないよな?
自問:連想ゲームの落とし穴ってどこ?
「金利上昇→銀行」って、たぶん方向性は合ってる。
でも、ここで“雑な理解”になると痛い目見るんよね。
たとえば金利上昇って言っても、
- どこの金利が上がってる?(短期?長期?)
- カーブは立ってる?寝てる?(利ざやの出方に関係しそう)
- 景気が悪くなるタイプの上昇なら、貸倒れリスクは?
つまり、PERのテーマで盛り上がってても、
途中からEPSの心配が混ざってくることがある。
ゴールド上昇→金鉱山も同じ。
- 金価格だけじゃなく、コスト(エネルギー等)も効く
- 産出国リスクや通貨でブレる
- 金が上がっても、市場が「一時的」って見たらPERは乗りにくい
連想は入口としては正しい。
でも「それだけ」で終わらせると危ないようだ。
あたし流の連想ゲームの扱い方(仮)
じゃあ、連想ゲームを捨てるのか?って言うと、たぶん捨てない。
だって、あたしは初心者で、理解の足場が必要やから。
だから、あたしはこういう扱いにしようと思う。
- いま動いてるのは“テーマ(PER)”っぽい?
- そのテーマがもし本物なら、EPSにどういうルートで効く?(売上?利ざや?コスト?)
- 逆に外れるとしたら、どの条件が崩れる?(金利の形、景気、コスト、需給)
この3点までセットにすると、連想がちょっとだけ締まる気がする。
「連想」→「仮説」→「崩れる条件」
ここまで持っていけたら、ふわっとが“追体験”になる。
今日の自分メモ:PERは“値札の温度”
結局、今日のあたしの理解はこれ。
- PERは市場評価=値札の高さ
- その値札は、テーマ・金利・リスク空気で動きやすい
- モメンタムは、その値札が動く勢い(PERの原因のひとつ)
- 連想ゲームは入口として使うけど、
そのまま断定せず「EPSにどう効く?崩れる条件は?」まで考えたい
…うん。やっと少し、PERの輪郭が見えた気がする。
ふわっとは、消えない。
でも“何がふわっとしてるか”は、ちょっと分かった。
締めの一行
PERは“会社の点数”じゃなくて、値札を貼る側(市場)の温度や。
そして、温度は、理由がひとつじゃない。
だから今日も、分かった気にならないところから始める。

